今から3年ほど前に、聖マリアンナ医科大学の医師の不正をきっかけにはじまった、
精神保健指定医の不正取得に関する調査と処分。
厚労省の全国調査で、他の医療機関でも不正取得が行われていたことが明らかとなりました。
今回の処分で全員の処分内容が決まりました。
記事は6月6日の日経新聞から引用しています。
厚生労働省は6日、精神保健指定医の資格の不正取得に関わったとして、医師34人の行政処分を決めた。同日の医道審議会医道分科会に34人の審議を諮問し、答申を受けて処分内容を決めた。
処分は20日に発効する。
資格申請時に提出した不正なリポートに署名した指導医や、リポートを提出した医師が対象。
17人が業務停止1カ月、17人が戒告だった。
指定医の資格の不正取得を巡っては2015年、聖マリアンナ医大病院(川崎市)の医師が症例を使い回していたことが発覚。
厚労省の調査で他の医療機関でも不正取得が行われていたことが明らかとなった。
不正取得には99人の医師が関与していたとされ、今回で全員の処分内容が決まったことになる。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31447570W8A600C1CR8000/
今回は西日本の医師に関する処分です。
毎日新聞の記事では、医師の病院名も出ていました。
99名全員の処分は決定しましたが、現時点で23名の医師は処分撤回などを求め国へ訴訟を起こしています。
この問題が発生したとき、私はちょうど指定医取得前の先生の担当をしていました。
その先生は転職先のほうは問題なかったのですが、現職の病院のほうが問題ありで・・・
何が問題かというと、指導医にあたる医局長です。
かなりの暴君だったため、症例を提出する際の指導医のサインが、退職をすると貰えなくなるんじゃないかと心配されていました。
その当時は、不正取得が発覚して間も無い時期で、今後の状況も読みにくかったんです。
ですので、私のほうで「大丈夫です」と不用意に断言はできませんでした。
そこで、仲良くしていた指定医の先生(医局長ご経験有)へ色々と相談させていただきました。
事細かな詳細は忘れてしまったのですが←
お陰様で先生の不安が払拭できたのは覚えています。
現在は、指定医を目指す先生方が杞憂になる状況ではないと思います。
ですが、それでも転職先については、しっかりとコンサルタントに確認をとってください。
転職先の指導医のことや、指定医取得のサポートや症例について事前に分かった上で入職されたほうが、先生も安心かと思いますので!
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