6月1日の日経新聞の記事です。
特定機能病院の再承認申請 手術死で取り消しの群馬大
群馬大病院は31日、同じ男性医師(退職、懲戒解雇相当)の手術を受けた患者が相次いで死亡した問題を巡り、取り消された特定機能病院の再承認を厚生労働省に申請した。
群馬大病院は、安全対策強化の一環として、患者の遺族を委員とした、医療安全を推進するための委員会を新たに設置することを検討している。申請に当たり「今後も組織改革に向けて努力していきたい」とした。
特定機能病院は高度医療の提供能力があるとして厚労相が承認。入院料などの診療報酬が加算される優遇措置がある。
群馬大では2014年、男性医師の腹腔鏡や開腹手術を受けた18人の死亡が判明。その後、さらに12人が死亡していたことも発覚した。〔共同〕https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31242070R00C18A6CN0000/
群馬大の事件は皆さまも記憶に新しいと思います。
特定機能病院のほどんどは大学病院で、全国に85施設あります。(29年4月1日時点)
ちなみに過去に特定機能病院の取り消しを受けたのは、横浜市立大学、東京医科大学、東京女子医科大学です。
横浜市大は手術患者の取り違え事故が発端です。厳密には、事故が起きた当時は法律上取消が出来なかったため、辞退勧告を受けて特定機能病院を返上しました。
東京医科大学は、心臓外科医の手術を受けた患者が相次いで死亡した事件をうけ取り消し処分になりました。
女子医科大学は群大と同じく禁忌薬の投与で取り消しを受けていますが、これは2回目の取り消しです。過去にも診療記録改ざんで取り消し処分を受けてます。
横浜市大は1999年に承認を返上し、2年後の2001年に再承認されました。
東京医科大学は2005年に取消を受け、4年後の2009年再承認です。
女子医大は2002年に取り消しを受け、再承認されたのが5年後の2007年です。
群馬大学が取消を受けたのは2015年ですから、3年経過しています。
毎日新聞の報道によると、5月31日に厚生労働省に再承認を申請し、受理されたとなっていました。
今後は、厚労省社会保障審議会にて可否を審議されます。
にほんブログ村 ランキングに参加中です。その1クリックがご本人が想像する以上に、とっっっても有難いです。