仕事探しをされる際にエムスリーや日経キャリアなどの、多数の医師紹介会社の求人が掲載してあるタイプのサイトをご利用中の先生も多くいらっしゃるかと思います。
ご利用中の先生でしたら、一度は思う事があるかもしれません。
「この求人は他の会社でも掲載しているけど、どの会社にお願いしよう?」
と。
今回は、そんな時にチェックいただきたい項目をご紹介します。
ポイントは3つです。
○掲載内容
○コンサルタント紹介
○メール・電話対応
求人票の掲載内容
これは、ただ内容が多ければいいというものではありません。
文字数が少ない場合でも、文字数が多い場合でも、
大切なことは「的を得た内容が書かれているか」という点です。
「的を得た」というのは業務内容は明確か、医療用語の使い方は適切か、不明瞭な表現は無いかという事です。
紹介会社のなかには、掲載情報をあえて少なくしている会社もあります。
(詳細な情報を求人に記載すると他社のコンサルに求人元が特定され、他社からもその求人元へアプローチるケースを防ぐため)
その為、的を得た内容がきちんと書かれていれば、文字数が多くても少なくても
問題ありません。(まぁ、患者数や症例等が細かく書かれていればより丁寧ですね)
まれに、掲載している紹介会社によって、給与が違うこともあります。
その場合は、当然 掲載給与が高い紹介会社を選んだ方がいいです。
ただ、1つチェックしていただきたいことは、高く掲載してある給与に何か条件が設定されていないかという点です。
専門医の有無や、常勤であれば当直料を含むか否かも給与には関係してきます。
通常は上記のような注意事項が求人票に記載してあるはずなので、ご確認の上お問い合わせください。
(注意事項の記載がなく、問合せ後に給与ダウンが発生した場合は、要注意の紹介会社の可能性があります。その会社を継続して使うかどうか再検討の余地ありです)
また、給与額は同じでも「給与は応相談」という項目にチェックのある紹介会社、チェックのない紹介会社が存在することがあります。
非常勤においては、この点はあまり考慮しなくていいです。
実際に以前あった例ですが、ある紹介会社が定期非常勤の求人で「給与は応相談」にチェック項目を入れて掲載していました。
その求人は私も把握済みの求人でしたが、給与は法人規定で厳密に決められており、給与交渉の余地は無く、給与増額もなければ給与の減額も無い求人でした。
不思議に思い、その会社の他の求人を見てみると、なんと全部の求人に「給与は応相談」とチェックマークがつけられていました。
常勤求人は、給与が個別に違ってくるので、給与は応相談という場合が多いのですが、非常勤については給与が相談できるか否かはコンサルタントの力量ではなく求人元の状況次第です。
文字数やパッと見の給与に惑わされないでくださいね。
コンサルタント紹介
ご覧のサイトによっては、コンサルタントの顔写真とメッセージが書かれている場合があります。
チェックして欲しいポイントは「医師の人材紹介に携わってきた事が文章から読み取れるか」です。
一般の人材紹介と医師の人材紹介は似て非なるものです。
文章が一般的すぎるもの、自身の転職経験がメインの文章、身内に医療従事者がいるというような内容などは、医師の人材紹介については経験が浅い可能性が高いです。
(私が知っているコンサルタントのなかにも親族に医師や看護師や薬剤師がいる方もいましたが対応に差はあまりでません)
もし、お時間に余裕のある時は何人かのコンサルタント紹介を見比べてみてください。(会社はバラバラの方がいいです)
どのコンサルタントが経験値が高そうか、意外とわかりますよ。
ただし、コンサルタント紹介の登録は、そのコンサルタントが会社に入社した直後という場合もあります。
入社から数年たっても、コンサルタント紹介は更新されない事もありますので、その点はご留意ください。
関連記事:エムスリーで医師紹介会社を選ぶポイント
メール・電話対応
これは、求人へ問合せ後の判断とはなってしまいますが精度は高いです。
求人問い合わせ時に判断がつかなかった場合には、ご自身の情報は極力記載せずに、それぞれの医師紹介会社へ問い合せしてみてください。問い合わせする紹介会社は2社までがオススメです。(3社までなるとけっこうカオスです)
そして、注目すべきポイントは、
メールの文章は的確か・定型文ではないか、電話は焦っているような対応ではないか・受け答えは明確かです。
メールの文章が明確なのは当然のことですよね。
定型文ではないかという点は、定型文を多用している場合、そのコンサルタントは今後も画一的な対応しかできない可能性が高いからです。
医師という国内屈指のライセンスを持つ職種の人材紹介は、オーダーメイド的な対応が必須だと私は考えます。画一的な対応では、交渉事やイレギュラーな出来事の予見に弱さが出ます。
そして、最初のメールというのは先生へ初めてご挨拶申し上げる連絡です。(電話でご連絡差し上げる場合や、登録時の自動メールは例外です)
言ってみれば、最初のメールは第一印象です。
第一印象を気にしないコンサルタントに、今後のサポート力は期待できるでしょうか?
お問い合わせ時に最小限でも何か情報があれば定型文にはならないはずです。
定型文かどうかの判断は、メールを読み進めれば分かります。
医師の人材紹介の利用経験が少ない先生でも、メールマガジンやメールでのプロモーションはご覧になった経験はあるかと思います。
定型文メールは、先生のお名前以外は どの問合せにも当てはまる文章に仕上がっています。
メールからも印象は読み取れます。ぜひ、しっかりご覧になってみてください。
続いて、お電話ですが・・・
お電話を敬遠される先生は多いです。
ですが気楽にお電話に出てみてください。
当直中でもいいですし、PCを見ながらでも、掃除しながらでも全く問題ないです。
今回、ご紹介したチェック項目では電話が最も差が出ます。
まず、業界経験が少ない場合や、交渉事が下手なコンサルタントは電話の対応が焦っているような印象になりがちです。
さらに、先生とのお電話の受け答えがきちんと出来てない場合、医療機関に対しても同じ対応をしている可能性がある為、まさに仲介するだけの伝書鳩になってしまいがちです。
交渉事やトラブル時に伝書鳩は役に立つでしょうか?
電話は求人票やメールと違いごまかしがききません。
求人票のように修正もできないですし、メールのように見返しもできないので、コンサルタントの対応力が見えやすいのです。
なお、電話の声は自信に溢れているのに、情報は全く掴んでない、もしくは回答をごまかしている印象があるコンサルタントは、恐らく営業経験は豊富だが業界経験は短い方だと推察します。
人の印象は一度お電話で話してみるだけでも、はっきりします。
少し話しただけで、新人っぽいけど一生懸命やってくれそうな人、真面目で頼りになりそうな人、面白くて安心できそうな人などなど、コンサルタントの印象はつかめますよ。
『案件が被っている場合は会社を比較してみる』
○ 掲載内容→文字数に関係なく、的を得た内容が書かれているか
○ コンサルタント紹介→医師の人材紹介に携わってきた事が文章から読み取れるか
○ メール・電話対応→メールは的確で定型文ではないか、電話は受け答えが明瞭で焦った印象を受けないか
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