紹介会社が「友人紹介」を欲しがる理由




先日の記事で、友人紹介について少し触れました。

友人紹介とは、「医師を紹介し、その医師が紹介会社に登録すると、お礼に商品券などがもらえるサービス」です。

基本的には「医師が知人の医師を紹介」することが多いのですが、まれに事務長や取引先から医師の紹介を受けるケースもあります。

なお、すでに紹介先の紹介会社へ登録のある医師を紹介しても友人紹介は成立しません。
新規の医師を紹介した場合に限り適用されます。

お仕事探しをしている友人の先生がいたら紹介してくれませんか?」とコンサルタントに言われたら、それは友人紹介のお願いです。

紹介会社によっては、コンサルタントに友人紹介のノルマが設定されています。

そのため、「今は仕事を探していなくてもいいので、友人の先生を紹介してくれませんか」とコンサルタントがお願いするパターンもあります。

なぜ、紹介会社が友人紹介を欲しがるかというと、大きな理由は2つです。

理由1.エントリー(登録)単価が安い

以前の記事で紹介会社の医師は希少性が高くエントリー単価(※)が非常に高いと申し上げました。
(※)医師へ紹介会社に登録もしくは問い合わせをしてもらうための費用

エントリー単価は、紹介会社によっても異なりますし、利用している広告媒体により違いもでますが、おそらく医師1人のエントリーを獲得するために、5万円以上はかかっているのではないでしょうか。
それを考えると、友人紹介のお礼は少額です。
※「紹介会社めちゃくちゃお得じゃん!」とお礼金額の交渉はNGです。
ほとんどの会社で社内規定が決まっていて、規定金額以上のお礼はお渡しできません。

友人紹介も2パターンあります。
それは、(1)登録しただけでお礼がもらえる会社。(2)友人が入職すればお礼がもらえる会社
です。

(1)より(2)のほうがお礼金額は大きい傾向があります。

(1)の会社はお礼を必ず渡すことになりますが、金額は小さいのでエントリー単価と比較して出費が少なく、(2)の会社は金額は大きいものの、入職による売上があるので、トータルでみると損は少ないという算段です。

理由2.入職率が高い

現在は複数の医師紹介会社へ登録される医師がとても多いです。当然ながら他の紹介会社と競合する状況は避けられません。

しかし、友人紹介の医師の場合、他の紹介会社を利用していないケースが間々あります。

しかも、もし複数の紹介会社を利用していたとしても、知人から紹介された紹介会社は、その時点で信頼度が他の会社より若干高いはずなので、医師からレスポンスをもらいやすいんです。

上記の理由などから、友人紹介経由の医師は、通常より入職率が高い傾向があります。

さいごに

友人紹介は先生方にとってもメリットがあります。
お礼は被紹介者だけではなく、もちろん紹介者の先生も渡されるケースがほとんどです。
先生によっては通算で5人以上の友人紹介をされる方もいらっしゃいました。

そして、被紹介者の先生にとっては、お礼だけではなく良いコンサルタントが担当につく可能性が高いという点もメリットです。

紹介会社内のコンサルタントの質はまちまちです。通常のエントリーだと、どのコンサルタントが担当につくか分かりません。

ですが、友人紹介の場合は、紹介者の担当コンサルタントが対応するケースが多いです。
ようは、「このコンサルタントなら知り合いを紹介してもいいかな~」と紹介者のお眼鏡にかなったコンサルタントが担当につくので、良い働きをしてくれる場合が多いのです。

もし、勤務形態(常勤or非常勤orスポット)が異なることを理由に、別のコンサルタントが担当につく場合も、紹介者の顔を潰さないよう慎重に担当が選ばれるはずです。
評判の良いコンサルタントに担当をお願いしたり、しっかり対応するよう念押しするケースが多いかと思います。

周りに紹介会社をご利用中の医師がいれば、その方に友人紹介をお願いするのも1つの手です。

通常のエントリーだと、エントリー単価は高いものの、登録してくれた医師がその紹介会社から入職するかは未知数です。

ところが、友人紹介だとエントリー単価が抑えられ入職率も通常より高いので、紹介会社からすると強化したい取り組みなのです。
先生方にとっても上記で述べたようなメリットが発生することも、友人紹介の良い点だと私は思います。

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