Dr採用担当者インタビュー〈紹介会社との付き合い方〉




敏腕の医師採用担当者へのインタビューをご紹介する記事です。
「医師採用担当者からの評判」のページを確認前の方は、こちらのページをご確認の上ご覧ください。

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ー医師の入職は紹介会社経由が多いですか?
結局、そうなっちゃいますね。
本当は医局派遣が一番好ましくて、その次は医師同士の紹介、次は紹介会社さんって感じです。
本来はその順番なんですけど、もう紹介会社っていうものが深く浸透してきているのが、良くも悪くもある。
そういった意味では、紹介会社も利用する必要があるかなという気持ちはあります。
だから、紹介料が毎年のようにかさんでいきますし、経営にも影響するところはあるんですけどね。
まぁ、ただ必要経費だとは思っていますし、逆に紹介会社さんは大変なお金をかけて僕らには無い情報を掴んでいる。
そこの情報に当院はお金を払っているという気持ちはあります。
だから、紹介会社とは仲良くやっていかなきゃなって思っていますね。

ースポットで毎回ご勤務される先生には、勤務依頼を先生へ直接行いたくなりませんか?
そうですね。
本当は、スポットで当院に2、3回勤務してくれた医師には、当院のほうで声をかけて直接契約しても良いんじゃないかって僕は思うんですよ。
でも、それは一切しません。
絶対しません。
だって、その業者さんにバレてそっぽ向かれたら、そこの会社からはその後情報が貰えなくなるじゃないですか。
結局は自分たちが苦しくなるわけなんですよ。
仁義という意味でも一切やらないですね。
ただ、「何回も来ているんだから紹介料をもうちょっと安くしてよ」とは、たまに思います(笑)。

ー紹介会社と付き合う上で意識している点はありますか?
結局、僕らってコンサルタントさんにどれだけ覚えてもらうかっていう勝負なんですよね。
それこそ、大きい医療法人グループだと組織自体が大きいので、医師招聘の専任担当もいると思うんです。
でも、僕らみたいな小さい病院は、とにかくコンサルタントさんに覚えてもらって連絡がこないと話にならない。
基本的に受けられる電話は全部受けて、それがたとえ全くお門違いな提案の電話でも「情報ありがとうございます。ちょっと今回はダメなんだけど、また何かあったら教えてね」と電話を切るようにしています。
そうすると次も電話して来てくれるんですよね。
それで話が決まったこともあるので、やっぱり紹介会社からの電話は大事にしなきゃなっていう気持ちがありますね。

ー話が決まったとは、具体的にはどういった内容ですか?
何科だったかは覚えてないんだけど、非常勤の案件で、診療科長から依頼を受け、事務長に許可を取って、じゃあそろそろ紹介会社へ医師の募集メールでも打とうかなと思っていたら紹介会社から電話が来て。
「すみません。今は募集ないかもしれないんですけど、こういう先生がいて」とコンサルタントから提案されました。
もう「それそれそれ!それな!!」って。
ちょうど募集を検討している診療科の先生の提案だったので即決しましたね。
しかも、その先生はすごく良い先生で今も働いてくれています。
そういうこともあるんで、やっぱり決してぞんざいには出来ないんですよ。コンサルタントさんは。
どこの会社でも、取り敢えず先生の求人で困ったら、僕へ電話しようって感じになればいいなと考えながら、日々対応していますね。

ー確かに、いつお電話しても優しかったですよね!
そう?自分では分からないですけどね。本当は相当嫌な奴なんですけどね(笑)

ーでも、他の業務が忙しいと紹介会社からの電話は面倒じゃないですか? 中身の全くない電話もあるでしょうし・・・
中身のない電話に関しても、僕の姿勢は変わりません。
本当に忙しいときは「ごめんね。今は忙しいから後にして」とは言いますが、可能なときは全部対応するようにしています。
ただ、同じ会社からほぼ同時期に同じ内容の電話が掛かってきた場合は、けっこう厳しく言います。
「情報を社内でちゃんと共有しているか確認しといて」って。それは言います。

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第3回は以上です。
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