医師募集には、こちらのサイトのテーマでもある「医師紹介」と「募集広告」があります。
今回の記事では、仕組みやメリット・デメリットについてご説明いたします。
医師紹介と募集広告の違い
医師紹介と募集広告には、契約を進める過程において大きな違いが2つあります。
それは、
・医師紹介は成功報酬、募集広告は事前支払いが基本
・医師と医療機関を取り持つコンサルタントの存在可否
という点です。
医師紹介はすでにご存知だと思いますので割愛しますが(確認されたい方はこちらの記事へ)、募集広告とは医療機関名を開示し写真や募集コメントなども掲載している求人のことです。
タウンワークやリクナビなどの一般の求人広告をイメージしていただけると近いです。
求人元は掲載開始前に掲載会社へ費用を支払います。
募集広告で有名な会社は、キャリアブレイン、エムスリー、リンクスタッフ(e-doctor)です。
エムスリーでは紹介と広告の間をとったサービスも行ってます。(成功報酬型の広告だが、採用時の費用は割高)
いずれの会社も紹介行為も実施しています。
募集広告の費用は掲載会社やプランによっても異なりますが、10万前後~100万円くらいまでがメインです。
医師紹介と募集広告のメリット・デメリット
代表的なメリット、デメリット点について簡単に表にしてみました。
医師の立場で考えると、医師紹介の求人は応募以降の全ての過程でコンサルタントのサポートが入ります。一般職とは異なりオーダーメイド色の強い医師求人において欠かせない交渉ごともコンサルが行ってくれますし、求人が条件とマッチしなかった場合には、他の求人も提案してくれます。
ただ、全ての医療機関で医師紹介会社の利用がOKなわけではありません。医師紹介会社の利用がNGの施設も存在します。
例えば国公立機関や社医など企業の求人です。(全部ではないですよ。最近は、こういった機関の依頼も増えてはきています)
そういった求人は医師紹介会社からは提案してもらえません。
また、地方の場合はいまだに紹介会社がNGな医療機関も多いです。(特に大学医局との繋がりが強い地域)
あまり言いたくないのですが、紹介会社を使わずに入職した先生には少し給与も優遇するという医療機関もごく稀に存在します。
医療機関の立場で考えると、医師紹介は入職決定までは費用がかからないものの、入職した場合の費用は募集広告と比較し割高になる傾向です。
また複数名の医師を募集する際は、入職する医師ごとに手数料がかかりますが、募集広告だと広告費用だけで済みます。
懸念点としては、募集広告の場合は医師にその求人を勧めてくれる人(コンサルタント)がいない為、応募数は未知数です。
スカウト機能がついているプランもありますが、私はあまり良い成果を聞いたことがありません。
そして、募集広告をずっと出していると医師へ「この施設はいつも募集をだしている」というマイナスのイメージを植え付ける可能性にも発展します。
さらに、調整役(コンサルタント)がいないため、医師と上手く意思疎通が取れなかったり、面接が断りにくかったりということもあります。
それぞれ、メリットとデメリットはありますが、医師側は目的に合わせて併用いただければOKです。
ですが、医療機関側は費用の問題があるので、使用するには精査が必要です。
特に募集広告は医師が入職せずとも費用が発生します。次の項目では、募集広告に向いているケースと、向いていないケースをご紹介します。
募集広告の利用を検討中の医療機関の採用担当の方はご参考ください。
募集広告に向いている・向いていない医療機関のケース
募集広告に向いているケース
都心や人気エリア、高待遇の求人は、募集広告でも応募がくる可能性が高いのでオススメです。
また、美容求人も同じく人気が高いため、応募が見込めます。
給与の高い求人は、その給与の高さに比例し紹介料も割高になるため、費用面でのメリットも発生します。
なお、推奨はしませんが予算の関係で紹介を使えない場合や、自治体などの年度予算がしっかり決まってしまっている施設は募集広告の方が向いています。
募集広告に向いていないケース
立地条件や勤務条件が悪い求人は募集広告をオススメできません。
上記で申し上げたように応募が見込めないのに広告を出しっぱなしではマイナスイメージです。
また、応募の見込みが薄いにも関わらず求人をずっと掲載するということは費用の無駄使いです。
数年に渡って募集広告を掲載した場合、結果的に医師紹介を利用した場合と費用が変わらないということだってありえます。
○ 医師の紹介と募集広告は費用面とコンサルタント面で違いがある
○ 目的に合わせて併用する
○ 医療機関側は募集広告利用には推奨ケース、推奨できないケースがある
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