富士登山のまとめ




昨日に続いて富士山登山記事です。
富士登山にあたり色々と調べた&経験したので、どなたかの役に立てば嬉しいです。

東京⇔富士山のアクセス

今回、私は富士登山の4ルートから吉田ルートを選びました。こちらは、最も登山者が多いルートです。
混雑はしますが、山小屋の数が豊富なのと都内からのアクセスが良いので人気のコースです。

吉田ルートは富⼠スバルライン五合目からスタートします。

都内では、新宿駅から直行バスが出ています。
私が予約をしようとしたのは8/31。すでに9/8は満席で予約が取れませんでした(涙)

そこで、予定を変更し東京駅から富士山駅へ高速バスで向かい、富士山駅から路線バスで「富⼠スバルライン五合目」を目指しました。

東京駅からのバスは「河口湖駅」着と「富士山駅」着があります。私のおすすめは「富士山駅」着です。

富⼠スバルライン五合目行きの路線バスは本数が少ないので「富士山駅」で乗車した方が座れる可能性が上がるからです。
(私の時は、富士山駅ですでに座席は満席で、河口湖駅で並んでいた方は半数程しか乗車できませんでした)

東京駅から富士山駅は約2時間ですが、高速道路の渋滞で1時間遅れで到着しました。予定がシビアな方は、やはり時間が読める電車がおすすめです。

なお、富士山駅から富⼠スバルライン五合目は約1時間です。

富⼠スバルライン五合目はお土産屋さんやロッカー、無料の更衣室などなかなか充実しています。

私が利用した登山用品のレンタル屋さんもこちらにあるので、到着後、レンタルセット 一式を受け取って着替えます。
ロッカーは豊富にあり、登山に不要な物はロッカーに預け荷物を減らします。
(レンタルショップの店員さんいわく、ロッカーが満杯という話は聞いたことがないとのことです)

その後、しっかり入山料(1,000円)を納めたら、富士登山スタートです!!
※入山料のおまけで携帯トイレ(1回分)とキーホルダー、インスタの背景がもらえます

いざ、出発!!まずは山小屋(8合目)へ

登山は13時頃からスタートしました。
5合目~6合目くらいまでは初登山にテンション高く進めました!
雨はパラパラと降ってましたが、そのお陰で虹も見れましたよ~
※とーってもうっすらとですが見える人には見えるはず(笑)

6合目以降は岩場が多く、ちょっとしたロッククライミングのような場所も・・・
ストック(杖みたいなやつ)をしまい、両手を使って登っていきます。
ここで、富士山へ登る時に軍手が必要な理由を痛感しました。
岩場の写真も撮ればよかったのですが、降りつける雨と岩場の連続に写真を撮る余裕もなく(汗)

あと、初心者の方は、夜だと視界が限られた状態で岩場を登らなければいけないので、かなり恐怖を感じると思います。
もし出発時間でお悩みの場合は、安全優先なら日中のスタートがおすすめです。

高山病予防のため「あくび」と「深呼吸」を意識的に多用し、とにかくがむしゃらに上を目指して、ようやく8合目にある宿に到着!!

上下の雨具のおかげで洋服は濡れませんでしたが、靴はびっちょりでした。

そして、ザック(リュック)もカバーをしているにも関わらず底がびちょびちょです。
底に入れていたタオルは使うことなく役目を終えました…。
ジップロックに梱包していた着替えは無事でした。ザックに衣類を入れる際はジップロック等に入れてから梱包されることをオススメします

山小屋での過ごし方

私は8合目の山小屋に宿泊しました。到着は17時半頃。5合目から約4時間半かかりました。

山小屋はご飯を食べれる共有スペースと、少年自然の家のような2段ベッドがびっしりの睡眠スペースに別れています。睡眠スペースは飲食禁止!水を飲むのも禁止です。

私が到着した頃にはすでに就寝中の方もいました。

富士登山にあたり、山小屋を色々と調べましたが衛生面や接客面、就寝スペースのことでシビアな口コミがたーくさんあり、戦々恐々でした。
ですが、今回お世話になった山小屋のスタッフの方は皆さん親切で、お部屋は学生時代の合宿気分で意外とストレスなく過ごせました。

心配な方は、トリップアドバイザーで少しでも良い意見が多い山小屋を選ばれるといいですよ。
(私もそれで当たりでした)

ご飯はカレーとポテトサラダに温かいお茶。寝床は寝袋にビニールにつつまれた枕です。
潔癖症の方はアルコールスプレー必須です。

ちなみに、山小屋で提供してもらった物以外のゴミは回収してもらえません
5合目にもゴミ箱はありません
富士山の荷造り時はゴミを最後まで持って帰ることも想定し、持参物を厳選されてください!

あと、トイレはなかなか覚悟が必要です。

山小屋からは20秒程離れた屋外にあり、男女兼用でした。

プレハブ小屋っぽい建物の中に、個室と向かい合うように男性の「小」様スペースがあります。
イメージするなら、いつもの女子トイレの手洗い場の部分が男性の「小」様スペースになっています。
プレハブ内は匂いが強烈ですが、外が寒すぎて中で並びます。

私はトイレが一番しんどかったです。

ただ、山小屋によっては男女別の場所もあるようなので、気になる方は山小屋選びの基準に「トイレ」もいれてみてください

『弾丸登山』の恐ろしさ

山頂からご来光を見るために、夜間に5合目を出発し、山小屋で休憩することなく夜通し歩いて山頂へ向かう弾丸登山なるものがあります。
実を言うと、私も初心者のくせに弾丸登山がちょっと選択肢に入っていました。

が、本当にやらなくて良かったです。

ご来光を見るために23時すぎに仮眠から目覚めると、外は猛烈な雨と風でした。

山小屋の共有スペースには雨風をしのぐため、宿泊客以外の登山者も入っていましたが、宿泊客が起きてくる時間になると、一般の登山者は一斉に追い出されます。
スペースが空いていても追い出されます。

どんなに雨風が強かろうと追い出されます。なんなら「ハリーハリー」と国籍問わずスタッフから急かされます。
少しでも雨をしのごうと、出入り口の屋根のあるところにいる登山者には「出入りの邪魔になるので」とどいてもらっていました。
そして、「今からでも宿泊できないか」と申し出る登山者もいましたが、「今日は満員なので」と断っていました。
少しでも休憩させてほしい、宿泊したいという申し出は、沢山ありましたが全てお断りされていました。

本当に寒すぎて死にそうなので10分だけでも入れてくれませんか…」という女性の登山者でさえ断られていました。
私が登った日の富士山の天気は、当日の午前中段階で雨のち晴れでした。ですが、あっという間に嵐になったんです。
変わりやす山の天気、そして初心者向けとも言われる吉田ルートでも岩場は多く登山は大変です。
また、休みたくなっても山小屋は受け入れてくれないかもしれません。

富士登山が嫌な思い出になるくらいなら、しっかりとした準備の上で臨まれることをおすすめします。

山小屋からのご来光

当初は富士山頂からご来光を見る予定でしたが、嵐のため泣く泣く諦めました。
ですが!結果、良かったと思ってます。

理由1,山小屋(8合目)からのご来光でも十分満足できた。

理由2,目的は「山頂からのご来光」ではなく「富士山頂まで行く」だった

8合目~山頂までは岩場はなくなるものの、歩く距離が長くなります。
その距離、2キロ以上、そしてもちろん上り坂で酸素もどんどん薄くなる。
山頂は台風のような強風でした。

恐らく、深夜の嵐の中出発していたら山頂までは行けなかったと思います。

山小屋のチェックアウトは6時。ご来光も堪能し天気も回復!いざ登頂再開です。

いよいよ!富士山頂

8合目からは岩場は減るものの気づかぬうちに酸素も減っていて、ちょっとの坂が本当に苦しい。
小休憩をたくさん挟みながら頂上へ向かいます。

そして、いよいよ富士山頂!!!!!!!!!!!

この瞬間をどれだけ待ち望んだことか~(´;Д;`)

安堵と達成感、そして信じられない威力の風により吹き付けられる小石で、顔はぐちゃぐちゃです。

富士山頂には浅間大社があり、お守りも売ってましたよ~
お神札もありましたので、開業医の先生はぜひ!

あと、山小屋やベンチなどもありました。

強風により小石が凶器のように顔に当たってきます。サングラス必須です。

お鉢巡りはせず、浅間神社に参拝後、写真をとってすみやかに下山しました。

意外と楽しい下山道

下山は、行きとはほぼ違うルートです。

ジグザグの坂をずーーーと下っていきます。

地面は大きな土や石が混ざっていて、非常に足を取られやすいです。
そこをストックを使い丘スキーのように降りて行くのは、私的にはとても楽しかったです。
上りのような息苦しさもなく、下山は一番楽しめました!

そして、富⼠スバルライン五合目に到着。
無料の更衣室で着替えを行い、レンタル品を返したら無事に登山終了です!

富士登山まとめ

準備・下調べはしっかりと

事前に調べすぎると当日の楽しみが減ると言う考えもあるかもしれませんが、遊びや観光以外のケースでは、情報は徹底的に調べたほうがいいなと今回は痛感しました。
富士登山は観光じゃないなと!
私は持ち物や山小屋は沢山調べましたが、途中のコースについては楽しみが減るからと調べてませんでした。
でも、いざ登ってみると、思いの外岩場が多く苦労しました。
景色は写真と実物じゃ全く異なるので、初心者の方は調べて行かれた方が安心かと思います。

油断禁物

今回は、30代前半のスポーツ経験者2名で富士登山にチャレンジしました。
初心者ではあるものの、2人とも体力には自信がありました
それでも、うち1名は高山病にしっかりかかったので、高山病対策と余裕のあるスケジュールは必須です。

過信しない

富士山の天候は変わりやすいです。私は富士登山の約24時間のうち、晴れも曇りも雨も経験しました。
強風と雨の中、深夜に山頂に向けて出発していたら、きっと山頂へは行けなかったと思います。
ご来光も見れず、山頂へも行けずという最悪の結果になっていたかもしれません。
天候や体調で迷ったら、1番達成したい目標は何か、その為にどのように計画を立て直すかが大事だなと感じました。

富士山ちょっと興味あるなーという方には、富士登山とってもおすすめです^ – ^
楽しい思い出にするためにも、ご準備はどうぞ万全に!

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