医師紹介会社と紹介契約書を締結する②




前回の記事の続きです。
手数料・支払方法以外の、チェック項目についてご説明します。

●入金時期

手数料を紹介会社へ支払うタイミングについて記載されています。
手数料については入職日後の支払いが殆どです。
多いケースは入職の翌月末かと思います。
(入職の当月末支払いの会社もあります)

入金時期を遅らせるには社内稟議が必要な会社もあります。
入金時期を遅らせたい医療機関は、早めに医師紹介会社のコンサルタントへご相談ください。

●返金規定

返金規定は、一括支払いで入職した医師が退職した場合、退職の時期によって支払い額の何割が返金されるかを記載した項目です。

私の肌感にはなりますが、3ヶ月までの会社が結構多くて、あとは半年迄の会社です。
1年まで設定している会社は少ない印象です。

返金率は入職当月は全額もしくは7~8割前後の返金、その後は1ヶ月毎に返金率は落ちていきます。

ちなみに、返金は医療機関(求人元)都合では適用されず、医師都合の場合のみ返金適用となる会社が殆どです。ご注意ください。
(医師の技量不足や勤務態度不良による退職は、医師都合にしてもらえる場合があるので、事前に紹介会社へ確認しておくのがベターです)

私の経験では、契約書締結時の相談内容で返金規定についてが一番多かったです。

返金規定についても社内稟議が必要な会社があります。つまり、コンサルタント側も会社と交渉する必要があるのです。
コンサルタントへ変更相談をする際には、医療機関側の希望だけを伝えるのではなく、例えば「手数料は20%でいいので、返金規定はこちらの希望を検討してほしい」という言い方にすれば、少しは結果も変わってくるかもしれません。

●イレギュラーな文言●

これは会社によりますので、ご面倒でも契約書は一通り(さらっとでも)目を通した方が良いです。
それが面倒な方には裏技!
かなり大雑把なやり方ですが、経験豊富でかつ信用できそうなコンサルタントであれば、「他社と違う点って何かある?」と聞けば教えてくれますよ。

さて、どんな文言が考えられるかというと、
面接を実施した医師が不採用となった場合、その後1年以内に当該医療機関へ入職した場合は紹介手数料をもらいますよ~
や、
紹介した医師が退職した場合も1年以内に再入職した場合は手数料もらいますよ~
や、
非常勤で紹介した医師が常勤になった場合は追加で手数料いただきますよ~
や、
医師の病歴やプライバシーに関わる内容は伝えないですよ~

などなど、その会社によってそれぞれです。

イレギュラーな文言はイジワルで入れているというよりは、紹介会社の過去の苦い経験から文言を作成している場合が多いと思います。
(手数料を払わずにすむよう不採用と言いながら実は採用していた。返金をもらう為に勤務終了と会社へ伝え実は再契約していた。などなど実は紹介会社も結構痛い目にあってます)

ご不安な文言がある場合は、事前にしっかり確認の上、契約されてください。

以上です。
今回は基本契約書のチェック項目をお伝えしましたが、他にも覚書や面接同意書、内定書などもありますので、改めて記事にできればと考えております。

基本契約書は慣れるまでは一通り目を通された方が良いです。慣れてくればチェックすぺきポイントがさくっと分かるようになりますよ。

そして、調整・変更が必要な場合は早めにコンサルタントへご相談ください。

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