今回の記事では私が医師紹介会社の勤務時代に、実際に先生方から質問いただいたことをご紹介します。
第1回目の疑問は・・・・
医師求人については、賃貸物件をイメージしてもらえると近いかなと思います。
医師は借り手、求人は物件、医師紹介会社は不動産屋です。
(私は賃貸物件には詳しくありませんが)基本的には借り手が希望すれば同じ物件を他の不動産屋を通してでも申し込む事はできますよね。例外としては、ある会社がオーナーの場合や、専属契約している物件は他社からの申し込み厳しいかもしれませんが、医療業界に置き換えた場合、そういった求人は本当にごく稀です。
コンサルタントを長くしていれば、仲の良い先生から「この求人、他社に載ってたんだけど君のとこでお願いできないかな?」なんて依頼も受けます。(逆に他社さんに依頼される事もあったかなと・・・)
先生側も毎回、紹介会社を変えるより同じ会社(コンサルタント)へお願いした方が良いという判断からだと推測されます。
私の経験では、その求人を自社で保有していなくても、医療機関へ連絡し興味を持つ医師がいると伝えればほぼ求人は獲得できました。
なぜ、“ほぼ”なのかと申しますと、紹介手数料や早期退職時の返金規定などの契約条件がその医療機関と合意できなかった場合には、会社と医療機関の紹介契約を締結できず医師紹介を行えないからです。(紹介手数料について詳しくはこちら)
蛇足ですが、他社掲載の求人で医療機関名が載っていない場合でも、経験が長いコンサルであれば、どこの医療機関の求人か分かるケースが多いです。
そして、推奨はしませんが、案件を進めている途中でも他社へ乗り換えることは可能です。
進行中の紹介会社のコンサルが頼りない・信用できない、なんて時には乗り換えも検討されていいと思います。
ただ、乗り換え時には必ず乗り換え先のコンサルに相談してから実行してくださいね!
医療機関側への説明は乗り換え先のコンサルが行います。私の経験では、説明をした後に医療機関側からその申し出を断られた事はないです。
なお、乗り換え時の不要なトラブルを避ける為にも、実行するときは面接の前段階にされてください。(面接後の乗り換えはトラブルになる確率が非常に高いので絶対に辞めた方がいいです)
また、他の会社への乗り換えではなく、同じ会社内でコンサルを変えてもらえば解決しないかも検討されてみてください。
最後に、冒頭のアンサーで“一部の例外”と付け加えたのは、産業医やメディカルドクターの求人は事情が異なるからです。
産業医やメディカルドクターは契約先が医療機関ではなく企業になるので、医師紹介会社と企業間の取引条件は細かくなる可能性が高く、さらに採用試験の回数が多い、英語面接が必要等、通常の求人より難易度があがります。
産業医やメディカルドクターの経験が豊富な医師紹介会社は意外と少ないので、元々求人を取り扱っていた会社に頼んだ方が無難です。
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