新年度の非常勤求人。いつから募集だす?




年末もまもなく。そろそろ新年度へ向かって本腰を入れる季節になってきましたね。

来年度は診療報酬改定と介護報酬改定のW改定。しかも来年度の次のW改定は2025年の直前である2024年。今回の動きは激しそうです。

すでに出始めている情報でも、かなり厳しい改定が予想されます。

この時期、常勤医の求人は佳境もしくは一段落し、非常勤求人を検討される医療機関も少しずつ増えていく時期ですね。

しかし、新年度の非常勤については常勤で埋まらなかった穴を補填すべく募集を出す場合が多く、
「常勤がはっきりしてからでないと募集が出せない」
という事態になり、その結果
「募集開始から勤務開始までの期間が短く非常勤医を確保できるか不安」
という事態になることも・・・

私がよく担当者様から伺ったお困り事は、
「関連大学の医局からの返事が遅れていて募集を出したいけど出せない」
「恐らく募集は出すが常勤医の研究日が決まっていない」
です。

今回は、不透明な状況で、なかなか新年度の非常勤募集に踏み切れないものの、何か行動を起こしたいとお考えの採用担当の方へ向けた記事です。

○ケース1:常勤の雇用を優先したい

常勤医の雇用を優先するのは当然ですが、2月を過ぎた頃には、ある程度の踏ん切りをつけることをオススメします

常勤医の転職活動は早い医師では4月から始まります。
そして9月以降に少しずつ増えていき、年末迄には勤務先を決めてしまう方が多いです。
2月以降に新年度に向けた転職活動をされる医師はグッと少なくなります。

また、医師の方々は一般職の方々より余裕を持って転職活動を開始されます。
それは、皆さまご存知の通り、医師の職務は一般職より責任が重くなる場合が多いからです。
1人の医師が辞めた事により、診療科が休診になったり、診療所クラスであれば最悪の場合 休業になることだってありえます。
通常は内定をもらってから職場に辞意を伝えることが多いです。
2月や3月に求職中の医師の場合、現在の職場に辞意を伝えるのはいつになるのでしょうか。

そして、そういった就職活動をされる医師は、また同じ事を繰り返す可能性もあります。
貴院で同じ事をされたら困っちゃいますよね。
だから、2月を過ぎた頃には非常勤へも目を向けることを採用担当者の方へオススメします。
(もちろん、きちんとした事情があって2月以降も転職活動中の医師は除きますよ!)

どうしても常勤医の雇用を優先したいと、常勤医の募集を新年度以降も継続する場合には、
求人票へ(A)「常勤医入職次第、退職の可能性あり」と記入し募集を出されてください。
そして、(B)「退職の場合は、1ヶ月以上前に通知あり」という点も忘れずに記入してください。

非常勤ですので、そもそも常勤が入職すれば退職するという状況は どの求人であっても変わりませんが、常勤を入職させる方針が明確な場合は、(A)のように書いておいた方が不要なトラブルが減ります。

そして、(B)で記載する期間は最低でも1ヶ月以上前、できれば3ヶ月以上前と書いておけば、応募する非常勤医側も安心感が増します。次の非常勤先を見つけるのに1ヶ月だと焦ってしまいそうですが、3ヶ月だと少し余裕がでますよね。

○ケース2:医局派遣が不透明で募集を出せない

私の経験上は、医局からの返答は遅くとも2月中旬頃には もらえている医療機関が多かった印象です。
なかには、3月まで医局からの返答を待っていらっしゃる医療機関もありましたが、結果は芳しくなかったケースが多かったです。

新年度の非常勤医師の募集は確実にあるものの、医局派遣の医師を優先して雇用したいため、なかなか募集を出せない状況です。
悩むところではありますが、そういった状況でも早めに求人情報を医師紹介会社へ出しておいた方が良いです。

○ケース3:常勤医の研究日が未定

新年度の常勤医の入職は確定しているものの、研究日がなかなか決まらない場合もありますよね。
最悪、新年度直前に決まるということも。
そんな状況であっても、早めに紹介会社へ求人情報は出しておいた方が良いです。
そして、もし募集曜日がある程度絞れている場合は、その事も忘れずご記入ください。

○ケース2・3共通:医師紹介会社への情報の出し方

ケース2と3において、不透明な状況でも なぜ紹介会社へ求人情報を出しておいた方がいいのかと申しますと、紹介会社は常に情報を蓄積・把握しているからです。

コンサルタントにもよりますが、情報をキャッチしている場合には自分の担当している医師へも情報を伝えることがあります。そうしますと、医師はその求人情報の結果が出るまで他施設への応募を待ってくれることもあるのです。
また、コンサルタント自体が医師へは情報を伝えはせずとも、結果が分かり次第 打診する医師の目星をつけておくこともあります。
つまり、不透明な状況でも紹介会社へ求人情報を出しておくと、もし医局派遣がもらえなかった際や常勤医の研究日が決まった後の次の一手が早くなります

そして、ポイントは事前情報の出し方です。

~オススメの情報配信方法~
┌──────────────────────┐
 (1)求人は通常通り記入し各会社へ情報配信する
  ↓
 (2)返答時期・確定時期の目安も記入する
  ↓
 (3)募集が決定次第、各会社へ情報を発信する
└──────────────────────┘

(1)については、こちらの記事をご参考ください。
医師紹介会社から有益な連絡をもらう(1)(2)

(2)について、医局からの返答時期や常勤医の研究日の確定時期は、想定時期の中でも少し遅めの時期を記入しておいたた方が良いです。
例えば、2月初旬~中旬頃に確定しそうな場合は、「2月10日頃迄に返答をもらえる予定」と書いてください。
それはなぜかと申しますと、もし「2月初旬~中旬頃」と記入した場合、情報をいち早くゲットしたい紹介会社から2月に入った途端、一斉に連絡がきてしまい大変です。

もし、結果が早めに分かった場合でも、すぐに紹介会社へ情報を配信すればいいだけのことです。
予定より早く返答があっても誰も困ることは無いはずです。

万が一、紹介会社へ伝えていた確定時期より遅れそうな場合は、判明した時点で情報を発信し時期の変更を通知してください。これを行わないと結局 紹介会社から連絡がたくさんきて大変です。

なお、紹介会社から連絡が来るのはウェルカムだよ!という方は、「2月初旬~中旬頃」とそのまま記入してOKです。

そして、以前の記事でも申し上げましたが、きちんと情報を伝えているにも関わらず連絡を入れてくるような紹介会社があれば質の悪い紹介会社です。ご注意ください。

新年度へ向けお忙しい時期ですが、皆さまどうぞお体はお気をつけください。
皆さまが倒れてしまっては、困ってしまう方が沢山います。どうぞご自身のことも大切に。

○ 常勤医の採用を優先したい場合には時期の線引きと求人票の工夫を
○ 状況が不透明でも紹介会社へ状況を伝えておくと次の一手が早い
○ 情報を自ら発信し紹介会社からの連絡をコントロールする

 

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